回想サマソニ2013 マリン最前列に行くための4つの心がけ
結局のところ、運だ。
「成功してる人は皆やっている8個の習慣」・「周囲を引き付けるプレゼンのための7つの注意点」みたいなタイトルがはてならしいんでしょ?*1 知ってるんだから。
当方8/10(土)・幕張にメタリカ目当てで参戦()
- 目当てのアーティストの二組前のアーティストのステージが「始まる前に」マリンのアリーナ入りしよう。
- セットチェンジ中は観客の間隔が比較的まばら。空気を読まずにできるだけ前に出よう。
- ステージが始まると後ろの人が頼まなくても押してくれる。「私は押すつもりないんだけど後ろの人が……」と被害者面で前に押してもらおう。
- 目当て前のアーティストのステージの間に2列目まで来れたらしめたもの。目当て前のアーティスト目当ての最前列のお客さんが撤退したところにしれっと潜り込もう。
以上です。
あとはいつものヨタ話。
2010年のさいたまで二日とも最前でメタリカを観れた*2ので、「今後はスタンドでいいよね」とか思ってたんだけど、前の晩は遠足前の子供のように荷物を揃えるわ、当日朝はもちろん異常な早起きするわで、「最前行く気満々じゃないですかー! やだー!」って俺なのであった。
9時開場ということで、8時前後に着くように車で出発・予定通りに到着。巨大なクーラーボックスに大量の飲み物を持参していたので、とりあえずビール。
一服したのち、メッセのリストバンド交換所でチケットとリストバンドを交換。プラチナチケットで参加したのだが、本来ここでプラチナ専用休憩所で使えるワンドリンクチケットも貰えるはずが渡されず、あとで他の引換所でもらったということがあったので注意してほしい。
まるめさんはこの画像のために腕毛を処理したという
2006年にはメタリカ・リンキン目当てで両日参加しており、それ以来二度目のサマソニである。そのときは朝イチのDJからいきなり踊ったりもう大変だった。今回はもうおっさんになったこともあり*3、どうしても見ておきたいメタリカ以外のアクトはないのだった。ホルモン観れるなら観ときたかったけど。
わかります? 2列で並んでるんですけど折り返してるんですよ。
こんなですよ。グッズ買うために、こんな。
グッズが欲しかったのでマリンの販売所へ。行列が大変なことになっている。球場の外フェンスを越えて、公道に、それも百数十? 数百? メートルの長い長い列である。*4まったく進まない列にぼっちでポツンと並んでいると、ふとプラチナの人は物販列優先で入れる、ということを思い出した。半信半疑で前の方へ踵を返す。驚いた。プラチナ専用の列がある、んじゃなくて、プラチナの人は物販所に並ばず、直接入場できるのだった。
サマソニ東京・マリンのプラチナ専用エリアが、多くの人が予想したとおりダメダメだった件について #サマソニ #メタリカ pic.twitter.com/TTuMtr8qfJ
— まるめらーどふ (@pulled4u) 2013, 7月 2
ここでまるめさんの当時の暴言について検証しましょう。ひどい手のひら返しですね。
「プラチナとか言って料金倍も取りやがってろくでもない場所に専用鑑賞スペース作りやがってクリマンまじ守銭奴」とかつぶやいてRTもらって悦に入っていた俺は自分が恥ずかしくなったのだった。クリマンほんとごめん。確実に1時間以上の時間と並んでたら奪われたであろう体力温存できたわ。*5
2010年のときにデブのくせにMのシャツを3枚も買ってあんまり着てないので、今回はLを3枚購入。あと2枚で今回のシャツ全部になったんだけど、バックプリントなかったりで食指が動かなかった。
2010年の時に最前列でいっしょになった先輩と合流。健闘を誓い合う。
マリンの開場と同時にネタで最前列行こうと思って開門待ちの列に加わるも、設営の都合か何かで開場が遅れる。たまらず列を離れてプラチナ専用のラウンジへ。リストバンド交換の際にもらったドリンク券で、リストの中で一番高いシャンパーニュを頂く。冷やしてなくて、「氷入れますか」とか聞かれて丁重にお断りする。特典でミニストップのフローズンヨーグルトも貰えた。
プラチナ専用トイレが使えないので係員さんに詰め寄る人たち。格差社会……。
すげえ暑さだ。プラチナラウンジ()を名乗ってるはいるが、実質ただの屋根付きスペースである。冷房が効いているわけではない、が、海の家感というか、日陰で風通しがいいのが実にありがたい。外の出店で買った食べ物も持ち込めるので、タイカレーやあのタイ料理の鶏肉バジル目玉焼きご飯? みたいなのを持参したドリンクといっしょにラウンジで頂いた。
フェス飯なんてクオリティではない、僕たちの大好きな幕張のホットミール*6。当時のまるめさんは空前のタイ料理ブームの真っ最中だったとされている。
せっかくなのでマリンのプラチナ専用エリア(アリーナ)がどれほどのもんか見に行く。ステージではワンオクが熱演中。このプラチナ専用エリアの最前列に行ってもうれしくねえな、そう思ってメタリカをプラチナ専用エリアで観る線は完全に切ることにする。暑い……。なぜかメッセは冷房効いてねえし、海浜幕張駅前エリアまで歩く元気はなかったので、とぼとぼと車に戻る。車もここ数年クーラー絶不調なんだけど……。今マリンに戻ればホルモン観れるのになあ……などと嘆きながら、車でちょっと横になる。暑い……。*7
わかりづらいけどメッセの巨大な駐車場が満車。そうそうあることじゃない。
メタリカ先輩と合流したかったのだが、電話が繋がらないしネットの状況も芳しくない。BFMVが15時過ぎに終わる。このタイミングでマリン入りしよう、と着替えやら何やら。靴は仕事用のAF1黒。Tシャツは……なんだっけ? とにかく我が家のメタリカTのどれか。この日買ったやつだったかな? ズボンは、2010年にさいたまで買ったメタリカのカーゴショーツ。凍らせた水ペット・凍ってない水ペットをポッケと上の写真にも写ってるウェストバッグ*8に数本ずつ入れておく。ズボンなんですけど、私はきちんとベルトで止めるタイプのものをお勧めします。スウェット地のパンツとか、最悪脱がされても知らないよ? 2010に買ったマフラータオル・お金・耳栓(重要)*9・iPhone・車のカギあたりを持って、いざ出陣。21時過ぎまでトイレに行けないので、その辺もしっかり対応しておく。
BFMVについて何も覚えていないので、多分完全にステージが終わった以降にマリンのアリーナに入場したのだと思う。次のFOBまではおよそ30分。まだこのタイミングだと、前の方でもお客さん一人一人がいい感じに距離を空けている。「パーソナルスペースの概念がない人ってうざいよねー」というような。空気を読まずにどんどん割り込もう。たぶんほんとに厚顔無恥ならこのタイミングで3列目まで行くことも可能と思われる。私は5・6列目位が限界。あとステージに向かって左右方向で言うところの中央方面に行けばいくほど、競争率ももちろん高くなるので、打算と妥協で適切な位置を探ろう。もっとも最前列の人は柵を掴んでいるし、2列目はその後ろにぴったりとくっついているので、このタイミングで最前・2列目を確保することは極めて困難ではないかと思われる。
FOBのステージが始まる、と、後ろから強烈に押される。FOBはグリーンデイのコピーのグッシャのコピーで、ティンバランドにプロデュースされてセルアウト視されてる子たちというひどいイメージしかなくて、かつ一曲も知らなかったのだが、非常にタイトなパフォーマンスを見せていたし、また周囲のお客さんもガッチリと一体感のあるリアクションを返していた。後ろの皆さんはガンガン俺の背中を押してくれるので、「ほんとすいません、押してるの僕じゃないんです、後ろの人たちなんです」っていうテイでどんどん前に行くことができたのだ。極度の満員電車に詰め込まれて、その電車が激しく波打つようなイメージ。こんなとき、いつも頭に故・横山弁護士の「やーめーてーー」って言ってる映像が頭に浮かぶ。あんなふうにもみくちゃにされることは覚悟してほしい。
4・50分のFOBのステージが終わる。この時点で俺は2列目まで来れていた。俺の前の……たしか二人組の女性? だったような、はFOB目当てだったらしく、あっさり最前列から撤退。難なく最前列に加わることができたのだった。リンキンの後で最前に行ければ御の字・行けなかったらサークルでグルグル廻るなりスタンドのプラチナ専用エリアなり好きにしよう、と思っていたのに嬉しい誤算である。2006年のサマソニでは5列目くらいでトリのリンキンを迎えたのだが、「ここにいたら多分踏みつぶされて死ぬわ」って思ってたところに、クラウドから抜け出したくて困っていた若い女の子がいたので、その子の手を引っ張ってアリーナ前ブロック一番後ろの柵まで連れて行き、セキュリティさんに託し、そのままアリーナ前ブロックの一番後ろで鑑賞したのだった。その翌年の2007年さいたまは一日は仕事で行けず、行けた日もさいたまスーパーアリーナのステージ対面のスタンドのいちばん上というお察しなロケーションだった。それが今回は最前列である。
しかし俺はリンキンの新譜を3rdを最後に買っておらず、2度もお金を払ってライヴに行ったアーティストを最前列で観られる機会が得られたにも関わらず、なんというか……「昔好きだった芸能人を見る気分」なのだった。2006年のリンキンは結構思い出せるのだが、この2013年のリンキンはあんまり思い出せない。まだ空も明るかったしね。チェスターきゅんは洋楽界最高の細マッチョだと思っているのだが……。あとカタリストやってほしかったよね。カタリストで暴れたかったよね。なお、最前列で暴れる際には、片手と体は柵から離さないようにしたい。後ろ方向よりも、真横の人があなたのスペースを狙っている可能性がある。
トリ前のリンキンともなると、観客の盛り上がりもそれまでとは比べ物にならない。数分~数十秒置きに、観客の上をクラウドサーファーが泳いでくる。最前列の我々は、後頭部や背中・肩を掴まれたり蹴られたりして彼らに気付く。何もしないのも自由だが、体力に自信ニキ・自信ネキの皆さんなら、彼らをうまいこといなして柵の向こうへリリースしてあげると、お互いにケガもしないし、周囲のためでもある。クラウドサーファーじゃなくても「もう無理」という人(たいてい女性)が最前の柵から外に出たがることがあるので、助けてあげるのが人道である。まさに今回のリンキンの真っ最中にもそういう人が発生して、セキュリティさんが気付いてくれないものだから、メロウ目な曲の演奏中なのに「すいません!」と叫ばざるを得ない局面があった。*10録音してた人いたらごめんなさい。それボクです。
メタリカのフェス仕様のステージのLEDスクリーンは凄い。なんというか……映像で確認してほしい。ステージ背面は全てスクリーンで、2段なんだよ! 2段!! しかも2010年はまだこうではなかったはす。いや、お立ち台へ登る左右の坂道の壁(わかります?)もスクリーンだから3段ですよ!
FOBが終わったあとだったかリンキンのあとだったか、最前の俺の肩を後ろから若い女性が叩き、カタコト風の日本語で「これからともだちがくるのでそこあけてください」とか言い出した。周囲の視線が俺に集中するのを感じた。普段なら真意がわからず絶句するところだが、こちとらメタリカ前で凶暴になっているので*11、まるで用意していたかのようにスラスラと「なんで俺に言うの? 他の奴に言えよ」と左右を指しながら告げた。周囲の連中が気まずく視線を逸らすのを感じた。カタコトの女性は何か言いながら後方へ消えていった。なにこれ。俺が悪いの?*12
あんた2012年の30周年4デイズんときはすんげえ痩せてたじゃないですか!
映画にかっこよく映りたかったのね
そんなこんなでメタリカである。ヒットザライツで始まるのは想定の範囲内ではあるけどライヴでは未聴、周囲はともかく俺は盛り上がらないわけがない。早くも2曲目にパペッツ。カルペディエムだけでも嬉しいのに「好きだけど一生ライヴでは聴けないだろーなー」って思ってたディサピアまで演ってくれちゃってるよ! サニタリアム・オライオン・ワンなんて比較的メロウ目な曲が三連発ってのも新しい! アンコール1曲目のクリーピングデスはやらないわけないじゃないとはいえ、2010年両日とも観られなかったバッテリー解禁、これまでよりグレードアップしたジェイムズの帰る帰る詐欺劇場*13、オーラスのシークアンドデストロイではビーチボール日本初公開と大満足なのであった。
その後メタリカ先輩とそのお友達と合流*14、車まで歩いてクーラーボックスの中身を大盤振る舞い、帰途に就いたのだった。
ということで、果たしてアクモンやフレディなしクイーンを、真夏の幕張マリンで最前列で観たい人がどれだけいるのかは謎であるが、安全に笑って帰れるように、楽しんでいただければ幸いである。ボクは日曜仕事の予定ですし2ちゃんとTwitterで参加者の皆さんの様子を見守っております。
*1:もちろん僕が今即興で作った架空のものです
*2:ファンクラブ最先行を使用・入場時もいろいろあった。このブログが続けばいつか書くかも
*3:前回2006年のときは32歳だった。32歳がおっさんかどうかというのは微妙な問題である
*4:今Googleマップで確認すると、公道の部分だけでも300m以上?球場外の部分含めると5・600mぐらい?
*5:しかもその後あまりの暑さにこの日のマリンの物販は中止になったっていうね
*6:まだ言ってるのはいじめだよ
*7:Twitterには熱さまシートほしい、とか書いてました。ほんとこれ。
*8:グレゴリーテールメイト30周年限定モノグラムをこの日のためにこちらで購入。限定・デッドストックなグレゴリーがなぜかいろいろ残っているので、新潟いとう屋さんまじおすすめ。
*9:前の方は音割れ酷かったりするし、俺はメタリカまではずっと耳栓してた。。賛否両論あると思うけど。
*10:『世界の中心で、愛をさけぶ』かよ。観てないけど。
*11:いつも凶暴じゃねえか? やだなあ。人違いでしょう。
*12:今読み返して思うと、俺の前に俺の場所にいた人が戻ってきて、「ここは私(達)の場所です」と主張したと考えると、ああその可能性はなくはないかも、と思わなくもない。だからって「はいわかりました。お返しします」なんて死んでも言わねえけどな!
*13:さっさとシークアンドデストロイ演ってほしいのに延々と1分くらいギターおろしたり仮想腕時計叩く仕草したり手を振ったりジェイムズかわいいよジェイムズ
*14:彼らも彼らなりの方法で最前(俺よりずっと中央寄り)にいたという……。たぶんホルモンらへんからずっと(゚д゚lll)三人とも路上生活者のようにマリン外のアスファルトの上に座り込んで動けなかったのだったw
*15:帰りは車でしたが最後に酒飲んでからハンドル握るまで9時間以上経過していて、かつずっと起きてました。