メタリカ、グラストンベリー出演に際して、短編映像"Glastallica"を発表
Glastallica ... A Film by Julien Temple - YouTube
公式で何か言ってるなとは思ったんだけど、英語でめんどくさいのであとにしてたらこういうことだったのね。
メタリカ、グラストンベリー出演に合わせてパロディ映像「Glastallica」公開
冒頭の墓場の映像と曲は、『続・夕陽のガンマン』のクライマックス、「エクスタシー・オブ・ゴールド」。エンニオ・モリコーネの代表作のひとつで、メタリカのコンサートのオープニングSEとして必ず使われる一曲。ちょっと女の子入った走り方のおっさんは、The Good, The Bad And The UglyのUgly*1担当のイーライ・ウォラック演じるところの“トゥーコ”。イーライ・ウォラックさんはさる6月24日に亡くなっていたそうで、今回のこの映像には、彼への追悼の意味もあるのだと推測される。若クリント・イーストウッドは本当に美しいなあとか言ってるといつまでも本題に入れないのでこの辺で……。
Glastallica、この7分超の映像のあらすじは、イギリスでキツネ狩りをする紳士たちを、木陰からクマの着ぐるみを着たメタリカの4人が射殺してめでたしめでたし、というもの。
なんでメタリカがグラストン出演前のこのタイミングでこんな映像を制作したかというと、ものすごく長い話になる。メタリカのフロントマン、ソングライティングとリズムギターとヴォーカルを担当するジェイムズ・ヘットフィールドさんは、それはそれは多趣味な人物なのだけれど、80年代末期？くらいから狩猟をはじめる。1991年発表のアルバム、『メタリカ』では、既に効果音として曲中に銃のスライドの音を用いるほど。折に触れて猟に出かけ、2000年にはロシアにクマ狩りに出掛けて、その際にウォッカ漬けになったのがその後のアル中活動休止へつながった、というのが大方の見方である。*3
そんなメタル界、いや音楽界随一のハンターのジェイムズさんなので、この度、アメリカのクマ狩りドキュメンタリー番組のナレーターとして抜擢された。するとどうでしょう。ただでさえメタリカがグラストンベリー・フェスティヴァルのヘッドライナーを務めることが波紋を呼んでいるところへ、動物愛護団体までもが出演中止を要請してきたではありませんか。こうなるとPapa Hetを自称し、温厚アピールに余念のないジェイムズさんも黙ってはいません。英国貴族（）の高貴な（）ご趣味のハンティングと、俺のクマ狩りとどこが違うんでえ！
新作はもう6年近くも出していないくせにこんな時にはフットワークの軽いジェイムズさん、スタッフに電光石火の指示を出して今回のこの映像を作成した……、というのが私の見方なのだがいかがだろうか。僕らがCD を買ったりライブに行ったりTシャツを買ったりするお金で、ジェイムズさんが少しでもこうして溜飲を晴らすことができると思うと、僕たちメタリカファミリーも感謝の極みですよねー（棒）。
この笑顔である
居酒屋まるめはジェイムズ・ヘットフィールドさんとメタリカを応援しています。
