居酒屋まるめ

表題はあれですけど居酒屋のことは基本書かないと思います。好きな音楽・本・映画、服・靴・時計・小物etcについてお気楽に…

最近のCSNY周辺。Tonight Show。にせニール・ヤング。

今月上旬、こんなニュースが入ってきました。

 


ニール・ヤング、米TV番組でザ・ルーツらと「Who's Gonna Stand Up?」を披露 - amass




 

ニール・ヤング父ちゃんの最新作、『Storytone』は発売と同時に買って、気に入って結構聴いているのだが、リード・シングル的に扱われている“Who's Gonna Stand Up?”は、ちょっと力入り過ぎというか、テーマが壮大過ぎやしませんか? と若干引き気味だったのである。「地球を救うために立ち上がるのは誰だ?/皆お前と俺から始めよう」だからね。あと同じ曲が2枚組の片方ではオーケストラ/ビッグバンドを従えて、他方ではニールの弾き語りという内容で、その弾き語りディスクの方では、ちょいちょい死にそうに儚げな歌唱を聴かせる局面があって、ジョニー・キャッシュの最晩年のパフォーマンスを繰り返すのかと心配になっていたのである。*1しかしこのトゥナイト・ショウでの熱演を観る限り、ニール父ちゃん、まだまだ大丈夫なようである。“Who's Gonna Stand Up?”も『Storytone』での2種類の録音とは打って変わって悲痛さと切実さが強調されており、俺にはこのTVバージョンのが好みだった。“This all starts with you and me”のところでユニゾン気味になるアンサンブルや、後半のヴァースでブレイクが入るところがかっこいい。ザ・ルーツの看板ドラマー、クエストラヴは凄い凄いとは聴いていたが確かにいいドラミングである。最後に“Who's gonna stand up?”と連呼しながら胸の高さに掲げたギターを揺さぶるニール父ちゃんがキレキレで胸に迫る。

 

 

 

で、この映像のことをいろいろ調べていると、こんなニュースも。


2人のニール・ヤングが米TV番組『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』に出演しパフォーマンスを披露 - amass

トゥナイト・ショウの司会のジミー・ファロンはニール・ヤング芸人としても有名で、過去にもさまざまな形でニール・ヤングの物まねを秀逸な形で披露してきた人のようなのだが、その最新形がこれである。『Harvest』収録の“Old Man”。

曲後半でご本人登場という、この上なくベタな演出で笑えるのだが、曲が若いときのニールが「おいちゃんよ、俺の眼をごらんよ。あんたにそっくりだろう?」と問いかけるものであり、ハーヴェスト発表からの40年以上の年月を考えさせられるパフォーマンスになっている。

 

 

 

離婚報道のニール・ヤングに女優ダリル・ハンナと交際の噂 (2014/09/12) | 洋楽 ニュース | RO69(アールオーロック) - ロッキング・オンの音楽情報サイト

こんなニュースが昨年9月にあって、『Storytone』はビルボード最高位33位と全然売れてなくてニール・ヤング父ちゃんは大丈夫なのかと心配しておったのだが、本人にはどこ吹く風のようである。

 

 

 

ニール・ヤング、米「シュプリーム」とのコラボレーションが明らかに (2015/02/18) | 洋楽 ニュース | RO69(アールオーロック) - ロッキング・オンの音楽情報サイト

最近こんなニュースも聞いたのだが、欲しいよ? そりゃ。ニール・ヤング×Supremeコラボ。けど並んだりプレ値出したりとかはしたくないので高みの見物である。

 

 

 

でも先述の不倫騒動はCSNY再結成にも影を落としており、

デヴィッド・クロスビーとニール・ヤング、ツアー等をめぐる応酬 (2014/10/14) | 洋楽 ニュース | RO69(アールオーロック) - ロッキング・オンの音楽情報サイト

手短に言うと、ニール・ヤングが自身のコンサートのMCで「CSNの3人のことは好きだがもうCSNYでツアーはしない」と発言→デイヴィッド・クロズビーが「CSNYがもうツアーしないとかそんなん当たり前だから」とツイート→さらにクロズビーは取材に対して「ニールの交際相手はろくでなし。俺がこう思ってるの知ってるからニールは俺に腹立ててる」とぶちまけ……、って感じみたいです。もうお前ら直接言いたいこと言えよ、と野次馬は思うわけですが、まあそうも行かない事情があるのでしょう。

 

 

 

で、そんなCSNの3人もにせニールヤングと共演を果たしており、そのうちもっとも最近のものが昨年7月放送のこちら。

 当時イギー・アザリアの“Fancy”がビルボードHOT100の1位を独走中だったのですが、「もしもニール・ヤングが“Fancy”をカヴァーしたら」というクオリティ高いパフォーマンスに、CSNの3人がコーラスを加えるという贅沢極まりない演出となっています。最後には「♪ドゥワッ・ドゥワッ、CSNY、ドゥワッ・ドゥワッ、CSNY♪」と、“青い眼のジュディ”の最後の方のあのコーラスの節で、楽しそうに歌っていますが*2、これは聴きようによっては3人が「♪ニール・ヤング、出てこいよ♪」と歌っているようにも聴こえなくもないです。なおこれは不倫云々にまつわる確執が表沙汰になる前の収録・放送。

 

CSN来日にまつわるヨタ話はまた今度近日中に!

 

 

 

*1:ものすごく手短に言うと、ジョニーキャッシュが死にそうな声で録音したアルバムを発表してもうすぐ死ぬことを示唆するPVを発表したらその後まもなく死んじゃった事件、というのが2003年にありました

*2:ちゃんとスティルズはスペイン語パートを歌っている